AT&T、ディスカバリーと統合へ

AT&Tがディスカバリーと統合しました。発表直後はプラス材料と思われましたが、直後に下落しました。どうやら配当が減額になるようです。

AT&Tの概要と今後の展開について検討していきます。

AT&Tとは?

AT&T Inc.(エイ ティ アンド ティ)は、アメリカ合衆国の情報通信・メディアコングロマリット。米国最大手の電話会社であるAT&T地域電話会社およびAT&Tコミュニケーションズとメディア企業ワーナーメディアを傘下に収める持株会社である。子会社を通じて、固定電話、携帯電話、インターネット接続、データ通信、情報通信システムに係るビジネスソリューションの提供、IP放送衛星テレビケーブルテレビテレビ番組の製作・配信、映画の製作・配給、出版、デジタル・ターゲッティッド広告等の事業を行う。

引用元:Wikipedia | AT&T

日本でいうところのドコモやAU、ソフトバンクでしょうか。ライバルはベライゾンという米国の大手通信企業があります。(AT&Tとは経営の方向性が違うようですが。)

この会社、映画やストリーミングサービスなど多種多様な企業を買収しているところが特徴の一つとして挙げられます。

ちなみに米国株界隈?では高配当株として有名だと思います。サービスの性質上安定して収益を上げられる上に高配当な為、長期で保有したいと考え先月購入しました。

今回何があったの?

傘下のメディア事業「ワーナーメディア」を分割し、ディスカバリーと統合して新会社を設立しますが…

引用:モトリーフール | 5月第4週目に動意づいた米国株

この会社、合併・買収を頻繁に行っております。今回ディスカバリーとの統合は当初、好材料と捉えられ急騰したものの、資金について従来は純現金収支の50%用意されていたはずが、統合発表の資料では、40%~43%となっていました。これが原因で一気に値を下げました。

とはいえ経営層も意図があって統合したわけです。AT&Tとしては、2016年無理してワーナー買収に踏み切りその後負債を抱え、市場全体の水準を大きく下回っていました。

今回、AT&T傘下のメディア部門ワーナーメディアはディスカバリーと統合し、2023年までに独立した新会社を設立する流れで、AT&Tは事業を合理化し、負債を減らすことができます。

それによって同社の純負債は430億ドル減少する見通し、さらに配当を抑えることで、調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)に対する純負債比率を2.5倍にするという目標について、予定より1年早い2023年末までに達成するとも述べています。

今後の展開

統合にはまだ時間がかかり減配は少し先の話ではあるものの、今の持ち分をどうするかホルダーの皆さんは検討を余儀なくされていると思います。私も少々持っているのでその気持ちはわかります。

私の方針としては、とりあえず「様子見」でしょうか。

今回の統合、直近の現金の問題以外では悪い点はあまり見受けられません。今回下げたとはいえ2020年の後半の値に戻っただけですし2021/5月末現在$20後半を推移しておりこれ以上大きく下げないと考え継続して保有しようと思います。

 AT&Tは90年代後半から絶えず合併・買収(M&A)を繰り返しているように見えるが、同社史上最大の買収を巻き戻すことで、ようやく本業に専念するようになるかもしれない。

引用元:WSJ | AT&Tのワーナー分割、夢あきらめ本業専念か

WSJさんの見解と同様に今後は、企業としての体質が改善され株式が、プラスの方向にいくでしょう。

2020年末を割り込まない限りは、売却はせずに今後の展開を見守りたいと思います。

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